Sapfhier


「Under Eternally Grey Skies」

 スウェーデンの独りコールド・ブラックメタルの二作目です。Lord Aganarothと名乗るこの男、なかなかメロディアスな仕事をしておりますよ。。。Damnation armyやKarjalan Sissitなどともつながりがあるそうで、そちらのサポートもしてるんでしょうか?よく分かりませんが(汗)
 四曲目「Forever Frozen」、この曲を5秒聴けばこのバンドがどんなものなのか一発で分かります。凍えます。Blut Aus Nordの名曲「The Plain of Ida」(←個人的にね♪)の雰囲気にかなり近いですよ。しかしあちらは非常に重苦しいのに対し、こちらはひたすら透明感を追求しているようですね〜。例えるなら、姫神の名作「雪譜」を下地にブラックメタルを乗っけた感じでしょうか。聴いてるだけでコートを羽織りたくなります(笑)
 曲は前面に押し出された冷え切ったキーボードがメロディの主軸で、かな〜りメロディアスに展開していきます。しかしその分他の音は控えめで、ギターはあんまり聴こえてきません(汗)ちなみにドラムは打ち込みのようで、あくまでリズム用みたいですね。まぁ特に気にはなりません。
 ではこのバンドの最大の持ち味であるコールドなメロディについて。これに関しては前述した通り、モロ姫神さんです(汗)ひんやりとかそんなレベルではなく、氷漬けになった姫神さんです(大汗)六曲目の「Illusions Lake」なんかはもう雪譜に入っていても不思議じゃない程で、タイトル通り幻想的なインストとなっています。この曲、お気に入りなんですよね〜♪マイ・インストゥルメンタル・コレクションに入れました(笑)ちなみに他の曲ではギターとの折り合いがなかなか良いもので、特に二曲目の3分30秒辺りからの展開は絶品です。。。
 さて今作は、キーボードがメロディアスなブラックメタルをお探しの方にオススメ致します。ただ、ギターがあまり目立たないので、アグレッシブなものを求める方は手を出さない方が無難かも知れませんね。あと書き忘れていましたが、今作は全8曲約56分です。

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