Крамола


「Кровь Свободы」

 まず一言。。。読めぬ!キリル文字は読めぬぞ!!
 ということで、このバンドはロシア出身の謎のペイガン・ブラックメタルバンドです。バンド名は翻訳すると「反乱」とか「暴動」といった意味があるようですが、それ以外はまったく分かりません。。。あまりにもマニアック・・・!というか出てくるサイトがロシア語だけなのでまったく情報が入手できませんでした(汗)ってなわけで、今回は感想程度に留めておきたいと思います。。。
 今作はなんと全20曲約79分という大作で、曲の大半が民族民謡とインストです(汗)イメージとしてはペイガン・フォークにおまけとしてブラックメタルが付いてきた感じですね。・・・ってかインストは日本のホラーゲーム「サイレン」で流れてても不思議じゃないものばかりなんですけど(汗)民族度高いです、特に11曲目の「Степь」。サイレンそっくり。。。
 本格的にメタルの曲は2,6,12,15,20だけで、あとは全部ロシア語で歌ったり話したり叫んだりですが、メタルの曲の演奏時間は全部で約40分程と長いです。あと曲と曲の間はほとんど繋がっていて、あまり変化がないものもあります。・・・これだったら全部繋げて10曲くらいにまとめてほしかったですよ(汗)
 さて、アルバムの構成はこのくらいにして、問題の曲調です。まずブラックメタルと書いてありますが、そこまで音質は悪くありません。むしろこの手にしては良いくらいです。あとは普通のブラックメタルと言ったところで、基本的にはがなり系ボーカルにブラスト、トレモロリフ、たまにメロディアスなシンセサイザーが絡む感じです。そして時々クリーンボーカルが登場します。例えるならArkonaからアコギ、フルート等の俗に言う民族系楽器を取り除いた感じでしょうか。アグレッシブでカッコいいですよ。次にメタル系以外の曲ですが、これが意外にもツボ。。。アンビエントに語りを入れただけのものもありますが、4,9曲目のようにしっかりと歌うものもあり、なかなか心地良いです。いや〜、このアコーディオンの音色はまさしくロシアですね。これを聴いた方のうち10人中7人くらいはコロブチカとかトロイカとかを思い出すはず。。。ホントにペイガンなバンドですね〜。
 ちなみにラストの曲は無駄な無音状態の後にボーナストラック的なブラックメタル曲が録音されています。・・・どこかで聴いたような聴かないような・・・。よく分かりませんが、何かのカバーでしょうか?これだけ若干曲調が変わります。
 ということで、このアルバムはロシア通のブラックメタラーの方へ是非オススメしたいと思います。ただ、ものすごくマニアックなため日本では入手困難かと思いますが、どこかにはあるはずです(汗)発見した際には是非聴いてみてください。。。ちなみに私はブックオフの500円コーナーで発見できました(大汗)なぜブックオフ・・・?こんなものを売るとはものすごい方がいるんですね(汗)

追記;2月27日
 私の友人(ロシアかぶれの麻雀の師匠)によると、このバンドはローマ字で表記すると
「Kramola(クラモーラ)」
 と読むそうです。難しいですね〜。