醤油サイダー

全国醤油サミットなる催しの開催記念として開発されたらしい、その名も
醤油サイダー
うん、すごくストレートなネーミングだ。中身は香川県小豆島産の醤油を使用しているらしく、その醤油には400年もの伝統があるらしい。うん、ロマンがあってとてもステキだ。
入手の経緯は至って単純、とある店の自販機に置いてあった。200円した。
「醤油とサイダーとか合うわけないじゃん」とか侮ってるそこのアナタ。

もはや合わないとかそんな生易しいもんじゃなかったから。
一口飲んで素直に思ったよ。
「捨てよう」って。
開けて臭いを嗅いだ時の嫌な予感、飲んだ瞬間脳内再生された醤油とサイダーの不協和音、飲み終わっても甘いのかしょっぱいのか区別できない謎の余韻。
かつてこれほどまでに宇宙的恐怖を感じさせる飲料水は存在しただろうか。
でもそういえば昔、こんな感じの飲み物作ったことがあります。
理科の実験で。
「触らぬ神に祟りなし」を地で行く飲み物だけど、きっとどこかで需要はあるはずです。
宴会の罰ゲームとかで。
以上、子供が飲んだら醤油にトラウマを抱きかねない逸品のご紹介でした。

平沢進氏の「CAMBODIAN LIMBO」について本気で考えてみた。。。

平沢進氏のアルバム「BLUE LIMBO」の4曲目「CAMBODIAN LIMBO」について少し考察したいと思います。なお、今回も前提として曲単体での意味を考えます。
ちなみに何度も言いますが、これはあくまで個人の感想&意見ですので、鵜呑みにしちゃあいけないですぜ。

 神秘的で静謐な雰囲気に包まれた一曲で、この曲だけ聴くとドイツのEnigmaやカナダのDeleriumといったアーティストを彷彿とさせます。曲調のみで捉えた場合感じ取れるのは「悲哀」や「宗教」といった要素でしょうか。 
 では曲名「CAMBODIAN LIMBO」について。CAMBODIANは文字通りカンボジア、LIMBOは英語で「忘却」、キリスト教の言葉で「天国と地獄の中間地点」を意味するそうです。後ほど説明しますが、おそらくここでのLIMBOはどちらの意味合いでも通じるものだと考えられます。
 カンボジア」、「悲哀」という言葉で考えたときに真っ先に思い浮かぶのは、カンボジア共産党ポル・ポト政権による自国民の大量虐殺です。4年間で200万人が何の理由もなく殺害されるという異常事態。その内容についてここではあまり触れませんが、「CAMBODIAN LIMBO」はこのことについて綴られた詩であると考えます。
 それでは歌詞について。太字部分が歌詞です。
雷鳴の回廊に降る バイヨンの嗚咽の雨 夢に来る何万の声 知られぬ亡骸の
 この部分は犠牲となった人々の存在について、バイヨンの視点から表現されたものだと思われます(バイヨンについてはWikipediaを参照)。雷鳴はヒンドゥー教でローカパーラの一柱であるインドラ神を表し、それらを司るバイヨンの回廊にまるで嗚咽を漏らすかのように雨が降り注ぐ光景を想像できます。
届けよ黄金の朝を待たず 前人の知恵よ 眠るキミヘと密かに
 ここでいう”キミ”はポル・ポトを指すと考えます。前人の知恵はヒンドゥー教を意味し(現在カンボジアは90%以上が仏教徒であるらしい。)、”キミ”はヒンドゥー教の教え通りの死後が与えられるべきという意味です。
四方には深淵を聞き 無言の知らせ放つ 全て知る花の香に バイヨンの怒り込め
 バイヨンの構造は東西南北に城門があり、その中心にバイヨンがあります。また、東の城門は「死者の門」と呼ばれており、死者は東の城門からバイヨンに帰ると言われています。なお、東のローカパーラはインドラ神となっています。歌詞に沿えばこの部分はポル・ポト政権下の状況を表現しているのではないでしょうか。四方からは人々の苦しみの声が聞こえてくるが、それに対する返答を知らせる術はない。しかし”全て知る花の香(ここでは宗教そのものや殺戮の対象とされた知識人達を指すと考える。)”はバイヨンの怒りを汲み、反抗に転じようとする状況です。なお、粛清を逃れた幹部や知識人達はカンプチア救国民族統一戦線に参加したそうです。
帰れよ 死の門より歌い 万里を照らして 遥かキミまで今すぐ
 ここでは前述の戦線で命を落とした兵士から”キミ”まで、すべて死者の門からバイヨンへ帰ることを指していると考えられます。
全て知る花の香に 蛮行の火は恐れ 陸を焼く蛮人の矢に 神聖の名は書かれ
 ここでの”蛮行の火”、”陸を焼く蛮人の矢”はポル・ポトの政策を指しています。ポル・ポトは自らの政策の矛盾を指摘されることを恐れ、知識人や宗教(全て知る花の香)を徹底的に排除し、無知な子供には自らを神聖化するよう教育しました。
全て見る雷鳴は来て 眠れるキミを打つ
 このフレーズは最後にもう一度繰り返されるフレーズで、重要な部分と考えられます。”全て見る雷鳴”はインドラ神を指し、”眠れるキミ(ポル・ポト)”を打つ(討つとも捉えられます。)のですが、繰り返し歌われている点がポイントとなります。
 さて、以上が歌詞の内容であると考えました。アルバム「BLUE LIMBO」はディストピア三部作の一作目であるという位置づけからメッセージ性の強い作品とされており、その作品の中でも特に「CAMBODIAN LIMBO」は曲名からして強いメッセージ性を放っています。曲名通りの解釈で進めれば「当時のカンボジアの人々へのレクイエム」、「権力と結び付いたイデオロギーの危険性」といった内容が主題になると考えられます。しかしながら、今回は歌詞で出てくる”キミ”の解釈をあえて「犠牲となった人々」ではなく、「ポル・ポト」として読み進めました。これは、前述の内容以上に、怒りに近い感情を感じたからです。ヒンドゥー教や仏教で説かれる”輪廻転生”という概念についてはある程度一般的に知られていることですが、ヒンドゥー教における輪廻転生は生前の業(カルマ)が大きく影響し、業の深さは因果応報により気の遠くなるような歳月をかけて償われるそうです。歌詞に立ち返れば、「ポル・ポトはその業の深さによって幾度となく転生を繰り返し、償う必要がある」というメッセージが浮かんでくると考えられるのではないでしょうか。ちなみに、歌詞の最後から二番目に次のようなフレーズがあります。
降れよ 黄金の月を待たず全知の雨よ 遥かキミさえ濡らして
 ヒンドゥー教の輪廻、五火説についてWikipediaから引用します。
「五火説とは、五つの祭火になぞらえ、死者は月にいったんとどまり、雨となって地に戻り、植物に吸収されて穀類となり、それを食べた男の精子となって、女との性的な交わりによって胎内に注ぎ込まれて胎児となり、そして再び誕生するという考え方である。」
 即ち、月でとどまる”キミ”を待たず雨を降らし、遅々とした転生を繰り返させることにより永遠に近い時間をかけて償いをしていく必要があると解釈することができるのではないでしょうか。曲名のLIMBOはこの一件で犠牲になった方々を「忘却」しないようにという戒めの意味と、おそらくカンボジアでのリンボ(キリスト教用語では善人のみが行ける救いの場所。)へ行ける者、行けない者が誰かを指しているものと考えられます。その誰かが”キミ”なのだと思います。
 以上で考察を終わります。長々と読んでいただきありがとうございました。

Colosseum

Chapter II: Nunquam

Chapter II: Nunquam

 フィンランドのフューネラル・ドゥーム・アーティスト「Colosseum」の2ndアルバム、全7曲約58分。
 60年代から活動するイギリスのロックバンドと同名であるため、勘違いして購入してしまう方が多数発生した模様。
 もはやAmazonに仕掛けられたブービートラップである。
 購入してしまった方々からは悲嘆の叫びがこだまし、Amazonのレビューにもその悲しみの声が寄せられている。そりゃあそうだ、ジャズやブルースに大きく影響を受けたプログレッシヴなロックが聴きたかったはずなのに
 ディスクから流れてきたのは亡者の呻き声。。。
 あまりにも気の毒なのでAmazonのレビュー全部に「参考になった」と投票しておきました。
 では本題に。音楽性はシンフォニーを強調したゴシック系フューネラル・ドゥーム。Shape of Despair、Funeral Tears辺りが近い音楽性と言えますが、それ以上に煌びやかな曲構成となっています。全体的にメロディが充実しており、ギター、キーボードの働きが素晴らしい。特に2曲目「Towards The Infinite」の後半の盛り上がりは聴く者に大きな絶望感を感じさせること間違いなしの逸品。。。下に貼っておきます。
 このアーティストは耽美性にステータス極振りしているため、ゴシカルな音楽性が苦手な方にとってはもはやアウト・オブ・眼中。しかし、シンフォニックで暗い音楽を求めている方にはイチオシの作品ですので、気になる方は視聴してみてくださいな。


↓2曲目「Towards The Infinite」 グラウンドを整備してるおっさんにしか見えん。

Elysian Blaze

Levitating the Carnal

Levitating the Carnal

 オーストラリアのお独り様ブラッケンド・ドゥーム・アーティスト「Elysian Blaze」の2ndアルバム、全7曲約68分。
 デプレッシヴ・ブラックメタル+フューネラル・ドゥーム
 という救いようのない音楽性なわけですが、
 もうね、これタマラナイから
 ギター、そしておそらくベースの産み出す輪郭の不鮮明な轟音の中にピアノの冷徹な響きが横たわり、それに加えて遠くの方からヴォーカルが何か呻いている!うむ、美声である。また、割と疾走パートも多く、ドゥームゴリ押しな感じではありません。
 このアーティストで特筆すべきは、やはり耽美なほどの陰鬱メロディ!「そのメロディもっと聴いていたい!」というような耳に残る退廃的で厭世観全開なフレーズが満載で
気が付くと口ずさんでしまいます。
一般人が口ずさむメロディとはだいぶかけ離れてるけど、気持ちの面では変わりないはずなのでその辺誤解のないように。 
そこ!口荒んでるとか言わない!!
なんか話は逸れましたが、この手の音楽性が好みの方にとってはマストアイテムと言っても過言ではないはず。。。2曲目「Macabre Be Thy Blood」や4曲目「Eclipse」など、良曲満載なのでぜひ一度視聴してみてくださいな。


↓4曲目「Eclipse」ファミレスでお独り様の時によく聴きます。

Opeth

Ghost Reveries

Ghost Reveries

 スウェーデンプログレッシヴ・デスメタル・アーティスト「Opeth」の8作目のフルレンス・アルバム、輸入盤全8曲約67分、日本盤ではDeep Purpleのカバーがボーナストラックとなっているようです。
 日本では"北欧の暗黒神"なんていわく有り気な名前で呼ばれている彼らですが、その音楽性は暗黒性よりも強烈な抒情性が際立ちます。
 デスメタルという一つの枠の中に抒情性が同居しているのではなく、もはやそれぞれの要素が一つの面となって多面体が構成されるイメージ、とでもいうのでしょうか。面の一つ一つが高度に洗練されているため、リスナーとしては安心して聴くことができるんですよね。ただ、この手の音楽性はその面が一つでも崩れれば全体が崩れるという危うさも孕んでいるわけでして、その危うさの中でよくここまでの作品を生み出すことができたなと思います。ホント、すばらすぃーでございます!
 個人的なお気に入りですが、5曲目「Reverie/Harlequin Forest」は11分39秒にも及ぶ大曲で流麗な展開が魅力の一曲。なお、6分過ぎ辺りからのギターメロディで激しく悶絶。。。これは下に貼っておきます。6曲目「Hours Of Wealth」は序盤でアコギとピアノの絡み合いが繊細さと耽美性を醸し出し、その後は弾き語りによるちょっとブルージーな雰囲気に。お酒を飲みながら聴きたい一曲ですね〜。
 とまぁ作品の紹介はこんな感じですが、なぜ今更このアルバムを紹介したかというとですね、なんと!
 2015年10月18日、ロンドンで当アルバムの全曲ライブをやるそうなんです!
↓公式サイト
http://www.opeth.com/home/news/item/229-25th-anniversary-concert-announced

 ってなわけなんで、一応告知しときます!
 ちなみに私はというと
 行けませんッ!!orz

↓5曲目「Reverie/Harlequin Forest」悶絶したー!哀愁漂いまくるギターメロディに悶絶したー!

放置

皆様お久しぶりでございます。
およそ半年放置してしまいましたが、
決してサボってたとかそういうわけじゃないんで。
激務の提供をしたりライブに行ったりしてて更新する時間がなかっただけなんで。
・・・前にもこんなこと言った気がしますが、まぁ気にせず。。。
さて今更感全開ですが、先日核P-Modelのライブに行ってまいりました!
いやー、よかったね!聴きたかった曲が次々と流れる素晴らしいセットリスト!
音質も良好、ステージの仕掛けも凝ってて面白い!
いつぞやの盆踊りとは段違いだぜ!
ところでメロイックサインとかヘドバンしてたのは自分だけのように感じましたが、きっと気のせいでしょう!



↓核P-Model「それ行け!Halycon」耳に残るんだよね。

平沢進「Parade」最近のハマりです。

こけしラムネ

 宮城県村田町の道の駅で発見しました。こけしの絵柄がかわいらしいですね〜。ただこのラムネ
 味はふつうです
 うん、飲んだ後はビー玉で遊んで家に飾ろう。
 ちなみにこのラムネ
 静岡県の企業が作っておられました
 東北じゃないんだッッ!!
 そんな感じです。気になる方はどうぞ。