The Howling Void

「Shadows Over the Cosmos」

　娘「見て、おかあさん！このジャケットものすごいセピアだよ！」
　母「ほんとね、雪解けなのにスゴイ色褪せてるわ」
　・・・と、そんなわけのわからない会話が聞こえてきそうな切な系フューネラル・ドゥームソロプロジェクト「The Howling Void」の2ndアルバム、全5曲で約58分。。。なんでもアメリカのゲテモノポルノ・グラインドバンドの人間がつくったそうなのですが、この格差は何でしょう（汗）そんなゲテモノバンドなんか辞めてこっちに集中してください（汗）こっちの方が比較にならないくらい良いですから！（大汗）
　・・・さて、行ってみましょう。曲はアルペジオを基調として構成されたリフにしっとりとしたストリングスが絡み、ゆっくり包み込むように展開します。全体の感情の表現としては「悲哀」といったところでしょうか。この重過ぎない感じが絶妙なバランスを保ってますね〜。非常に癒されます。。。そして一音一音に奥行きがあり、時折掻き鳴らされるクリーンなトレモロがとっても印象的。ボーカルに関してはEvoken程響きはしないものの、地を這うような低音域のデスグロウルはなかなかの迫力です。ちなみにEvokenと比較するとドラマ性、展開などはこちらの方が圧倒的に上ですね。ドラムの手数も極力抑え、ドラム初心者のBPMを遥かに下回るスピードで展開（←さすがにNorttよりは手数多いですけど）。ん〜、タマラン（笑）
　四曲目のインストはアンビエントの要素も取り込み、映画のサントラの如きドラマティックさを披露しています。。。映画「ロード・オブ・ザ・リング」に使用されている曲をそのまま差し替えても気付かれないのでは?（笑）
　そしてついにお楽しみの歌詞についてですが、この歌詞カード・・・読みづらッッ！！（汗）文字が背景と重なっちゃってて見えにくいところがあり、さらにブラックメタルの歌詞によくある文字の書き方！・・・時間があるときにでも解読したいと思います（涙）ってかいっつも思うのですが、この手のマイナー系ジャンルの方々、歌詞読ませる気ないだろ！！！（大汗）
　総評としては、文句なしに傑作です。。。ええ、個人的に。シンフォニック度が高いフューネラル・ドゥームを聴きたい方はぜひ聴いてみてください。これ、ホントに良いですよ（笑）

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