Dave Matthews Band

Crash

Crash

 今作はアメリカのオルタナティブ・ロックバンド「Dave Matthews Band」のセカンドアルバムです。現在において「オルタナティブ」という言葉は様々な意味を含みますが、彼らの場合は特にジャズシーンからの影響が強いですね。「それってジャズ・フュージョンじゃないの?」という細かいツッコミはまぁ置いといて(汗)たまにはゆったり系ロックで大人な雰囲気を味わいましょう。。。ちなみに私はジャズに関しては初心者ですので、変なことを書いてもある程度はご容赦ください(汗)
 輸入盤全12曲約69分という長尺な構成で、一曲一曲が長いです。さすがジャズシーンからの影響が強いだけあってインストは力がこもってますね〜。こんな初心者の私が聴いても良いと思えるような曲が満載ですよ。特に前半。2曲目の「Two Step」と3曲目の「Crash Into Me」なんか素晴らしい曲じゃないですか!一介のメランコリー愛好家(?)としては放っておけません!ってなわけで、この二曲の感想を書きましょう。
 2曲目「Two Step」はどうやら恋人への愛を歌った曲のようで、スリリングかつ切れの良いギタープレイが魅力の一曲です。出だしからボーカルが入るまでのメランコリックなギターが心地良く、ファンクのような軽快なリズムとの相性も抜群!そしてR.E.M.のボーカルに似た哀愁漂うボーカルもなかなかのもので、癖がなく聴きやすいです。・・・ん?なんで「R.E.M.」を知っているのかって?ふっふっふ・・・。そりゃあ・・・、Graveworm(イタリアのハイパーメランコリック・デスメタルバンド)がR.E.M.の「Losing My Religion」をカバーしているからですよ(笑)・・・って話が激しくそれましたが、この曲は作品中一番キャッチーな曲ですね。こんな私が言うのもなんですが、この曲は「名曲」と呼んでも良いのでは?6分27秒です。
 続く3曲目「Crash Into Me」は・・・、またしても恋人への愛を歌った曲のようですね〜(汗)この曲も終始メランコリックな雰囲気に包まれていますが、終盤になると演奏陣が勢いを増してきます。2曲目より哀愁度が高いですよ。アコギによるリフを中心としながらもサックスやピアノによる軽いアクセントを入れることで哀愁度を増す作戦(?)のようで、これがなんともいえない曲調を生み出しています。暗すぎず明るすぎず、まさに絶妙なバランスで成り立っている曲ですね。これは評価高いです(笑)5分16秒です。
 さて、結局二曲しか紹介していませんが(汗)他にも良い曲がそろっていますのでご安心を。。。8曲目とかラスト12曲目とか、このバンドの曲はゆったりできる落ち着いたものがツボですね。
 ということで、この作品は「フュージョン大好き!」な方にはぜひオススメします。初心者の私ですら良いと思える曲の目白押しですので、一度試聴してみてはいかがですか?そして、「Opeth聴いてたらジャズ聴きたくなっちゃったよ!」というメタラーの方もどうぞ。。。ガチガチなジャズではないので、意外と聴きやすいと思います(笑)