Auaesuve


「Displaced and Uncharted」
トラックリスト
1;Sprouting Resplendent Wings(11分25秒)
2;The Ruins of Dissolution(11分55秒)
3;The Benighted Era of the New Age(19分52秒)
4;Displaced and Uncharted(17分50秒)

 今作は2006年から活動を開始しているアメリカの独りフューネラル・ドゥーム(名前読めないぜ)のファーストアルバムです。このバンドはどうやら過去に三つのデモ音源とEPを出しているようで、回を重ねるごとにジャケットが神秘性を帯びていっております。。。今作ではなんとも神々しいジャケットを披露しておりますが、一作目のデモ音源のジャケットはNorttの3rdアルバムのような荒廃とした世界観が滲み出ていますね(汗)一体どんな心境の変化があったのでしょうか(汗)気になります。。。
 さてそれはともかく肝心の内容ですが、そこはやっぱりフューネラル・ドゥーム、全4曲で約61分という安定した聴きごたえですね〜。まぁ聴く人によってはただの拷問にしか感じないと思われますが(汗)このジャンルが好みのマイノリティなあなた、希少種ですよ(涙)
 では具体的な紹介に入りますが、まずこの作品の最大の特徴はメロディがあることですね。この手のジャンルにしては珍しくシンセサイザーに頼らないクリーンギターによるメロディが挿入されていて、非常に聴きやすいです。しかも奏でられるメロディは暗過ぎず明る過ぎず絶妙のバランスを保っており、ゆっくり、しっとりと心に染み渡ります。これは良いですよ〜。次にボーカルですが、こちらはもはや怨念や憎悪といったネガティブな感情を解放するかのような慟哭がこだまする、呻く叫ぶのオンパレードです。なるほど、ギターメロディとの対比が面白いですね〜。私はこういうのが大好きです(笑)
 一曲目は今作中最もメロディアスな曲で、明るさと暗さが交互に訪れるなんとも神秘的な一曲。。。これはこの手のジャンルが好みの方にはぜひオススメしたいですね。
 二曲目は怪しげなアンビエントパートから始まり、終始その雰囲気が維持される曲です。個人的にはこの曲が一番好きです。
 三曲目は重くのしかかるような不協和音系のリフで構成されており、今作中最もシックな曲です。ボーカルも叫びまっくており、ベースとドラムがやたら響いて怖いですね(汗)
 四曲目はタイトルトラックで、二曲目、三曲目の暗い雰囲気を払拭する割と明るめの曲です。・・・が、17分丸々インストという構成で、後半からはアンビエントの要素が混ざってくるため、なかなか敷居が高い曲となっています。個人的には好きですが(汗)
 以上で曲調に関する紹介は終わりですが、少々三曲目は聴いていて退屈になってきてしまうというのが正直な感想ですね。他のバンドとの差別化を図ろうとしたのかも知れませんが、もう少しだけシンセサイザーの音を入れても良かったのでは?と思います。その他の曲はなかなか良かったので、次回作に期待ですね。。。
 さて、本来ならここで終わるとこですが、私はどうしても言いたいことがあります。そう。それは歌詞について(汗)今度詳しく書きますが、このジャンルは歌詞を重視して作られているはず!なのにこのバンドのCDには歌詞カードが無かったのです。。。当然何を言っているのか聴き取れるはずもなく、結局何が言いたかったのか分からず終いでした。残念ですね〜(涙)しかしまぁ曲のタイトルと曲調からはなんとなく想像することはできるので、そちらを楽しみましょうか。。。
 ってなわけで、今作は暗過ぎないフューネラル・ドゥームをお探しの方にオススメします。一、二曲目はなかなか良いですよ〜♪ちなみに公式サイトで無料ダウンロードできるっぽいですね。よく分かりませんが(汗)

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