志方あきこ

RAKA

RAKA

 日本のシンガーソングライター「志方あきこ」氏の2ndアルバム。全12曲約50分、1曲目「大地の鼓動」はインスト。
 日本ではゲーム音楽等を手がけており、そちらの界隈では既にかなり著名な方だそうです。「アルトネリコ」とか「うみねこのなく頃に」という作品の音楽をいくつか担当しているそうです。私はアルトネリコしか知りませんが(汗)
 音楽性は民族民謡のそれに近く、Enyaが用いていることでよく知られる「多重録音」という技法によって神秘的で独特な雰囲気を漂わせています。高音域でこぶしの効いた透き通るような歌唱法は非常に魅力的で、この手のジャンルの歌い手としては最適と言えるでしょう。特に本作の2曲目「金環蝕」の終盤に聴くことのできる高音のヴォーカリゼイションは圧巻。。。聴いていてTNT(Nor)のトニーハーネルの歌唱法を思い出しましたよ。それくらい高いです。・・・え?比較の対象がおかしいって?
 気にするなッ!!
 そして歌詞ですが、この方はすごいです。使用している言語が、イタリア語、フランス語、ラテン語、ウィグル語、造語など、もはや私の知識程度ではまったく歯が立ちません(笑)一つだけわかったと思うのが、この作品ではイタリア語が多く使用されているようだということくらいです。ちなみに歌詞カードには原文の下に日本語訳が書いてあります。暇ができたらこっち方面の勉強も進めなくては・・・!
 というわけで、民族民謡が好みの方、そうでなくともEnyaのような音楽性が好みの方は、この作品を気に入っていただけること請け合いです!志方あきこ氏には今後もこのままの音楽性を保ちながら活動を続けていただきたいですね〜。


↓4曲目「まほろば」