Krisiun

Assassination

Assassination

 ブラジル出身の三兄弟によるスリーピース・テクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド「Krisiun」の6作目のアルバム。全12曲約46分、8、11曲目はインスト。
 まず一聴して感じること、それは
 「これが3人で出せる音なのか???」
 ということ。。。
 3人の構成はそれぞれベース&ヴォーカル、ギター、ドラムで、ひたすらテクニカル且つアグレッシヴに攻め立てます。音に完全な連続性はなく、ところどころ間を入れて曲の展開を構築。そのタイミングの入れ方、うますぎます(笑)3人の息はぴったり!
 ただ、本作ではメロディというものがまったくと言って良いほど存在せず、あくまでもテクニックを全面的に押し出しています。そのため、メロディを探し求めている方にとっては退屈この上ない作品になってしまうと考えられます。また、激しさのみを追求する最近のエクストリームなブルデスばかり聴いている方にとっては、何か物足りなさを感じるかもしれません。整合性という点では極めて高い水準にありますが、その方向性を理解できる方にのみオススメできる作品と言えるでしょう。
 私が感じた点は以上ですが、この作品は時々無性に聴きたくなるのです(笑)攻撃的で一点の曇りもない爽快な轟音がなんとも心地いいのですよ〜。特に2曲目「Natural Genocide」は疲れた時に最高ですね。。。下に動画を貼っておくので、視聴してみてくださいな〜。


↓2曲目「Natural Genocide」