Sieghetnar


「Verfallen & Verendet」

 ジャーマン・デプレッシヴ・ブラックメタル・アーティスト「Sieghetnar」の1stアルバム。全5曲約40分、ラストはBurzumのカバー。
 まずジャケットがヘブライ語で書いてあるため、情報の片鱗すら掴めませんでした。。。CDの側面にアーティスト名とアルバム名がアルファベットで書いてあるのに気付かず、
Let'sジャケ買い。。。
 いやはや、これは当たりでしたよ!(笑)
 音楽性は、Burzumのカバーを入れるところから察する通り、アンビエント寄りの陰鬱ブラックメタルです。ただ、アンビエントと言っても荘厳なシンセサイザーが終始挿入されているというだけで、それだけのパートは少ないです。どちらかといえば全編Vinterriketのブラックメタル曲に近いかも知れませんね。同郷の香りがしますよ〜。タマリマセン(笑)
 具体的な曲調は、荘厳で陰鬱なシンセサイザーにノイジーなギター、ブラストビートのドラムが絡みます。メロディラインはすべてシンセサイザーに委ねられており、その点でギターは希薄。しかし、それ以上にシンセは良い仕事を魅せてくれます。私、悶絶しました(笑)ヴォーカルスタイルは脱力系の呻きヴォイス、エフェクトとしてリバーブがかけられており、後ろの方でもがき苦しむような印象を受けます。閉ざされた空間でただひたすら死を待ち続けるような、そんな恐ろしい雰囲気を醸し出しています。
 ラストはBruzumの「Gebrechlichkeit」のカバー。本家より音質が良く、ヴォーカルは入りません。またポロンポロンというシンセの音はなく、メインのギターリフにうっすらと被さる程度で進行します。これはこれで良いですね〜。
 というわけで、本作はVinterriketのようなシンセサイザーの音が好みの方にオススメします!そこそこ疾走感もあるので、結構オススメ度は高いですよ〜!

↓1曲目「Vom Verfall Der Firmamente」。それにしてもアルバムの最初だけ聴くとヴァイキングメタルなのはなぜでしょう(笑)