In Flames

Sounds of a Playground Fading

Sounds of a Playground Fading

 イエテボリサウンドの先駆者「In Flames」の10thアルバム、全13曲約53分。
 本作を発表する1年ほど前、ついに最後のオリジナルメンバー”Jesper Stromblad”が脱退しました。2010年がバンドにとって大きな節目となったのは間違いなく、その点で本作は新しいものと言えるでしょう。
 本作の音楽性は初期のメロディック・デスメタルのスタイルから逸脱し、アグレッシヴ且つドラマティックなモダン・オルタナティブ・メタルへと昇華しました。流麗でメロディアスなギターリフは多用せず、オブリガートはあくまでブルータルなリフを基調とし、サビ部分でこれまでのような哀愁漂うメロディを披露します。ヴォーカルスタイルもこてこてのデスヴォイスではなく、シャウトとデスヴォイス、そしてクリーンヴォイスを織り交ぜたような独特のスタイルが確立され、こちらもまたどこか哀愁を感じさせます。
 以上が本作の曲調ですが、以前と変わらない部分もあります。それは曲の始まりや合間に使用されるアコギの旋律。メランコリックなアコギのメロディを聴いた直後にアグレッシヴなメタルサウンドが展開されるパターンはこのアーティストの十八番ともいえ、私もお気に入りのパターンです。
 ちなみにラスト13曲目「Liberation」は全編クリーンヴォイスで構成されており、もはやロックと呼んでも差し支えない一曲。うん、この路線で行ったら間違いなくてっぺん取れますね(笑)・・・行って欲しくはありませんが。。。
 とまぁこんな感じです。
イイね!やっぱりIn Flamesカッコいいですわ!
というのが正直な感想。賛否両論あるようですが、私はありですね。これからも「新生In Flames」を応援していきたいです。


↓2曲目「Deliver Us」のPVです。こいつら観覧車のカップルより質が悪いぞ。。。