Scorpions

蠍団の警鐘-ヒューマニティー:アワーI

蠍団の警鐘-ヒューマニティー:アワーI

 もはやこのアーティスト名を知らないロッカーがこの世に存在するかどうか。通称
「空耳王」(嘘)
本作はそんな彼らの17作目(!)、 日本盤全14曲約57分、ラスト2曲はボーナストラック。
 彼らの結成は1965年、冷戦下でドイツが東西に分かれていた時代です。ベルリンの壁の崩壊、ソ連の崩壊等、歴史の断片と共に歩んできたアーティストが語る本作のテーマ「人間性」は、私たちの価値観に深い疑問を投げかけます。
 哀愁を漂わせたメロディラインにジャジーなギターソロ、彼らの音楽性はこれらを前面に押し出した様式美系ハードロックでしたが、本作においてはモダンへヴィとも呼べる重いギターリフを基調とし、なおかつメロディラインに重点を置いた比較的聴き易い作品となっています。実は私、現在ハマり中です。。。
 コアなファンの方の中には、この作品に対して「商売に向かった」というネガティブな印象を抱いている方がいるようですが、果たして本当にそうでしょうか?確かにその気持ちは分からなくはないのですが、これまで16作にも渡り作品を発表し続け、それでもなお成功と言われるだけの作品を発表できるという点は、大いに評価すべき点であると考えられます。また、本作ではモダンへヴィの要素も取り入れたように、新たなベクトルを開発しようとする彼らの大きなエネルギーを感じることができるはずです。そこで私のような若い世代は思うのです。Scorpions良いな!」と。ってか、
良いものは良いのです!
私の父親にこのCDを貸したら約3か月間返されなかった程ハマってましたし、やはりこの作品はもっと評価されるべきだと思いますね〜。
 ロッカー諸氏はぜひご一聴を!


↓これはヤバい!