Saosin

セイオシン

セイオシン

 アメリカン・ポスト・ハードコア・アーティスト「Saosin」の1stアルバム、日本盤全13曲約44分。読み方は
「セイオシン」
なので気を付けてください(笑)
 私が彼らの音楽に出会ってから既に5年になります。当時は耳の早いロッカー達がこぞって紹介していたのを覚えていますよ(笑)「こいつはスゴイ!」みたいな感じで(笑)私も「Voices」のPVを見てからすぐにCDショップにすっ飛びましたね(笑)
 しかし、今回はその私が紹介する番です。名盤はいつまで経っても名盤。最近洋ロックを目覚めた方にぜひ聴いて頂きたい作品の一つです。
 本作の魅力はスリリングなギターリフと哀愁漂うハイトーン・ヴォーカル、そして緩急付いたテクニカルなドラムス。ハイトーン・ヴォーカルを導入するバンドはよく「明るい」雰囲気の曲になりがちですが、コ―ヴの声質は独特の「湿り気」があり、少しダークなギターリフと相まって絶妙な「暗い」雰囲気を作り出しています。しかもそれでいて繊細な音使い(例えば7曲目の冒頭部分等)も多く見受けられ、その造り込みの深さには驚きを隠せません。そしてその曲調に合わせて変化するドラムも実は聴きどころで、アグレッシヴなパートではツーバスも用いられます。・・・ああ、なるほど、「三位一体」って、この表現のためにあるかのような言葉ですね(笑)
 そんな本作のイチオシは何と言っても4曲目「Voices」。この曲にはこのアーティストの魅力が全て詰め込まれています。ダークで繊細でアグレッシブ。下にPVを貼ったので、ぜひ聴いてみてください。
 以上で終わりますが、本作はロック好きならぜひご一聴ください(笑)世に名盤と言われていても、実際あなたに合うかどうかは分かりません。しかしながら、本作には人を魅了するだけの力があります。騙されたと思って、一つ試しにいかがでしょうか?(笑)