Evoken

Antithesis Of Light

Antithesis Of Light

 アメリカ産暗黒デス・ドゥーム・アーティスト「Evoken」の3rdアルバム、全7曲約72分、最近リイシュー盤も出たようですね。。。
 まずアルバムタイトルからして極地です。「光のアンチテーゼ」。例えるならキアロスクーロの「暗」の部分を純度100%で抽出した感じ。カカオより苦い味を出しています。。。そんなわけなので、聴く方によってはもはや拷問以外の何物でもない一作と言えるでしょう。
 曲におけるシンセサイザーの音は前作で既に減退傾向にありましたが、今作ではさらに減退してしまいました。というか、曲全体がおどろおどろしく深化しました。。。1作目にあったような耽美的ともいえる荘厳な雰囲気は完全に息を潜め、本作では重く引きずるようなギターリフ、不協和音を奏でるシンセサイザーが曲を構築しています。そして驚くことに、本作ではところどころでギターソロが!・・・いや、これは個人的にはいらないかな〜(汗)
 さて、そんなわけなのですが、本作はこのアーティストのこれまでの作品の中で最もドゥーミーな作品だと思います。前作のラストではそれほど暗くないインストで幕を下ろしたのですが、今作はもう
暗黒世界
一辺倒ですよ!タ〜マラン(笑)一歩進めば骸に当たるようなジャケット通りの音楽世界が完璧に構築されています。この作品もまた個人的には高評価ですね〜(笑)特にタイトルトラック「Antithesis Of Light」は秀作。シンセサイザーが他の曲より強く、またクワイアを用いて曲を構成する等、彼らの退廃美に対する見識の高さを物語っていますね〜。
 とまぁ以上です。「カカオ99%は甘い!」とかいう変態さんはぜひ聴いてみてください(笑)