Evoken

Embrace the Emptiness

Embrace the Emptiness

 アメリカ出身の暗黒デス・ドゥーム・アーティスト「Evoken」の1stアルバム、再発盤全7曲約71分、1曲目は曲名通りイントロ。
 彼らの音楽性は今で言うところのフューネラル・ドゥーム。・・・なのですが、ドラムの手数が非常に多く、まるで破滅をゴール地点として競歩でもしているかのような印象を受けます。。。本作の2曲目「Tragedy Eternal」では早速軽快なドラミングから始まり、
なんとツーバス発動!!!
 この手のジャンルでツーバスを聴くのはなかなか珍しい。。。なるほど、初心者の方にも易しい音楽を追求し・・・たわけがありませんね!(笑)ハイ!
 曲調はドラムの手数が多いというだけで、ずるずると引きずるような病的なリフを中心とし、神秘的なシンセサイザーが暗黒色を深めます。さらにカタコンベで録音でもしたのか、深く反響する超低音グロウルがとっても素敵で、私のお気に入りヴォーカルベスト10(←今適当に考えました)に入るほどです。
 ちなみに、本作に関して何の知識も持たないで曲名を見ると、かなーり中二病チックなことになっております(笑)「Lost Kingdom Of Darkness」とか「Curse The Sunrise」とか。ってかアルバム名自体が「Embrace The Emptiness」!曲名だけで聴いたら確実に痛い目に遭うこと請け合いですね。。。
 で、そんな本作のお気に入りは2,4,5曲目。このバンドが抱く暗黒空間に引きずり込まれるような感覚を味わえます。破滅的で耽美的。奈落の底に堕ちたい方はぜひどうぞ。デス・ドゥーム界の名作ですよ〜。