Enya

フォー・ラヴァーズ 「冷静と情熱のあいだ」テーマ曲集

フォー・ラヴァーズ 「冷静と情熱のあいだ」テーマ曲集

 彼女は言わずと知れたヒーリング系ミュージシャンですが、その生い立ちは意外と知られていません。1961年にアイルランドで音楽家の両親の間に生まれた彼女は幼い頃から音楽に親しみます。そして後に「Clannad」というバンドに所属し、ヨーロッパにおいて成功を収めました。バンド名は「クラナド」と読み、ケルト音楽にポップやジャズなど、様々な手法を取り入れた音楽性で、現在も根強い人気があります。また、このバンドは彼女の兄弟が結成したものであり、彼女はここに約二年間だけ参加していました。ちなみに私は「Siuil A Run」という曲が気に入ってます。ここではあまり関係ありませんが(笑)そしてバンド脱退後はプロデューサーの勧めにより映画音楽を手掛け、この頃から爆発的にヒットしていきます。日本では癒しブーム(?)も手伝って、CM曲やら映画音楽やら大ヒットしました。
 で、今作はタイトル通り映画「冷静と情熱のあいだ」で用いられた曲を使用された曲を集めたアルバムで、もはやベストアルバムと呼んでも差し支えないようなアルバム構成となっております。「ワイルド・チャイルド」、「オリノコ・フロウ」、「ケルツ」など、誰しも一度は聴いたことがあるような曲がずらり。。。幾重にも重ねて紡ぎ出された「音」は優しさや明るさといった
私が普段聴くような音楽とは遠くかけ離れた
情緒に包まれており、聴く者に安らぎをもたらします。また彼女は自らの歌声を何度も録り重ね、独特の奥行きある音質を創り出しており、これも一つの「音」として曲の中に自然と溶け込んでいます。ん〜、まぶしい!
 ちなみに今作は全14曲約49分で、個人的には特に11曲目「フェアリーテイル」が気に入っております。この曲は他の曲に比べてより深い静寂に包まれ、木漏れ日が如き穏やかさが胸を打ちます。これはイイ(笑)
 さてメタラーの皆さん、たまにはジェノサイドなんていう単語が入らない曲も良いかも知れませんよ(笑)た・ま・に・は(笑)

Enya Fairytale