Scar Symmetry

Symmetric in Design

Symmetric in Design

 全12曲約49分、長い曲もなければ短い曲もない、この点ではとっても聴き易い作品。このバンドはスウェーデンにて様々なバンドのエリートを集めて結成され、当時からSoilworkのフォロワーとして扱われているバンドです。。。Soilworkのフォロワーは既に五万といるため真新しさは感じませんが、このバンドの音楽性はそれをさらにエクストリームにしたものと言えるでしょう。いわゆるデスヴォイスとクリーンヴォイスの使い分けですが、このバンドのヴォーカル(Christian Alvestam)、声質が両極端なのであります。一人でデスとクリーンを歌う方はよく見掛けますが、この方はもはやツインヴォーカル!エゲツない低音デスヴォイスと響きの良いクリーンヴォイスが同一人物とは驚きです。ホントゲーハーとか言ってすみません(汗)
曲調はミドル〜疾走で、メロディは主にキーボード、ヴォーカルが担当します。ギター陣はあくまでもブルータリティの表現に徹し、全体的にみてあまり積極的にメロディは奏でません。ちなみにメロディのタイプは北欧にありがちな「クサい」ものではなく、どちらかといえば冷えた印象の硬派なタイプです。そういった点では、「甘過ぎない」メロデスと言えますね。ギターリフがなかなかカッコいいですよ〜(笑)
個人的には2曲目、3曲目、5曲目が特に気に入っているのですが、特に2曲目のドラムの高速ツーバスになる箇所がツボですね〜。あとはギターソロが結構あるのですが、そのどれもがデスメタル独特のテクニカルな要素を前面に押し出しており、非常にアグレッシブで聴いていて心地良い!ただ、欲を言えばもう少しギターを重くしてほしかったところ。ドラムももっと暴れても良いのでは?なんて思ってしまいました(笑)まぁエリート集団といっても一作目ですからね!(笑)個人的には十分及第点ですよ!
 ちなみに歌詞ですが、このバンドの歌詞は機械に関する用語が頻出し、メカニカルで無機質かつ恐ろしく冷徹な雰囲気に終始しています。ブルータルなギターリフとのシナジー効果でものすごい説得力ですね〜(汗)
 ってなわけで、ちょっと硬派なメロデスをお求めの方!Scar Symmetryをオススメしますよ!ただ、北欧クサメタルを愛する情熱的な方は試聴してからの方が無難だと思われますので、そこだけ注意してください!