Biscaya

北欧の戦士(紙ジャケット仕様)

北欧の戦士(紙ジャケット仕様)

 日本盤全14曲約59分、11曲目からはボーナストラック。このバンドの最初で最後の作品で、一部の界隈からは「伝説の名盤」との評価を受ける程の一作です。。。上半身裸で槍を持った筋肉ムキムキのおっさんが変な生物にまたがって海を渡っている暑苦しいジャケットが特徴で、アルバムタイトルの邦題は「北欧の戦士」。。。発売当初はまったく見向きもされず、レコードもすぐさま廃盤への道筋を辿ったものの、その後一部のマニアックなファンの間で取り沙汰され、そしてついにはCD化までされてしまった作品なのであります(笑)しかも日本が世界初!(笑)この話を聞いただけでもBiscayaがどんな音楽性なのかお分かり頂けるハズ。そう!日本人好みのキラキラメロメロピロピロ三拍子揃った、まさしく「北欧HR/HM」なのであります!ちょっと前置きが長くなりましたが、それでは行ってみましょう!
 ジャンルでいえば今ではすっかり聴き慣れてしまったような典型的なハードロックに分類されますが、この曲展開、ギターソロのメロディが最初の作品、しかもシーン初期とは驚きです。音楽性としてはDeep Purpleの影響が大きく見られ、クラシカルかつスリリングな展開を味わうことができます。しかしその中でもジャズの要素やフラメンコの要素なんかを入れた曲をつくるなど、オリジナリティも垣間見られますね。そして特筆すべきは凝ったギターソロ!早い、メロい、上手い!全体的に好きなのですが、私は特に10曲目のギターソロでやられました(笑)カッコ良すぎです!(笑)シブいメロディ大好きな私としてはタマりませんよ!ちなみに3曲目のバラードもハイクオリティです(笑)
 それにしても、「北欧の戦士」という熱い邦題がつくだけあってなかなか熱い展開が多いですね〜。北欧の戦士の戦いを思い浮かべてしまいます!(笑)歌詞もなんだかポリティカルなものや血肉湧く戦いのことで埋め尽くされ・・・なんて思って読んでいたら、歌詞カードを読んでビックリ。。。4曲目の歌詞で
俺のすることといったらテレビを見ることぐらい、死ぬほど退屈だ
なんて書いてあるではないか!
北欧の戦士はテレビを見て暇に殺されるのか!!(汗)
・・・い、いや!戦士にだって休息は必要なんだ!そうだ!そうに違いない!そうであってくれぇぇ!!(←切望)
 ・・・少し話が逸れた気もしなくはないですが、この作品、ハードロックファンは必聴モノでしょう!特に80年代をこよなく愛する方には是非聴いていただきたい!ただ、最近のモダンな作品が好きな方にはオススメできませんので、そこだけ注意してください。。。ちなみにこの作品、私はブックオフで500円で入手しました(笑)CDなら入手は容易ですが、レコードは希少価値が高いらしいので、見つけた際には確保した方がいいかも知れませんね(笑)