Vinterriket


「Finsternis」

 ドイツのデプレッシヴ・コールド・ブラックメタル「Vinterriket」の2002年作。人を拒み続けた結果たどり着いたのは極寒の雪山でした。。。そんな音楽性です。そして彼の音楽性は常人の域を遥かに超越しています。聴いてて雪山にいるような感覚に襲われるなんてことは滅多にありませんよ。そんな才能あふれる彼、人呼んで
ミスター・ブリザード
究極の凍死寸前メタル、それでは行ってみましょう!
 全7曲約43分、ラストはGravelandのカバー。アンビエントとノイズギターが織りなす一大パノラマは、見渡す限りの
大吹雪
右を向いても雪!左を向いても雪!視界ゼロ!!寒過ぎる!!!・・・しかし、それは1〜4曲目まで。それ以降は穏やかさに包まれ、透き通るようなアンビエントパートに突入します。雪本来の冷たさ、透明さを表現したかのような冷厳な曲調をシンセサイザーで巧みに演出、それでもなお来る者を拒み続けるかのようです。
 ギターはノイズが激しく、極めてプリミティブな音質に。そしてエフェクト全開のヴォーカルからは、まるで助け声がブリザードに掻き消されているような印象を受けます。しかし曲の骨子を構築するのははっきりと聴こえるシンセサイザー。この対比はなかなか面白いですね〜。聴きどころは2曲目の中盤以降です。どうしようもなく退廃的なリフに私、悶絶死致しました(笑)ちなみに4曲目ではクリーンヴォーカルが登場します。特に上手くは・・・ないかな?(汗)
 いや〜、ドイツは素晴らしい国ですね!このような退廃美を奏でるバンドをたくさん輩出しているのですから!ってなわけで、Coldworldが好きなあなたはこれもどうぞ!気に入って頂けるハズ!ただ、アンビエントだけのアルバムもあるので注意してください!


↓公式サイト。人拒み過ぎ(笑)
V I N T E R R I K E T [ www.vinterriket.com ]