Savatage

Wake of Magellan

Wake of Magellan

 1978年から未だに活動を続け・・・ているかは定かではないのですが、12作(?)もアルバムを出しているというアメリカの古参プログレッシヴ・メタルバンド「Savatage」の11作目です。以前と比べてハードロック色は減退し、割とモダンな音づくりに。しかし相変わらずのプログレ路線で、前作に引き続き今作でも独自のコンセプト・アルバムに仕上げてきましたね。今回はとある老いた船乗りの物語。ボリューム満点の歌詞に物語が加えられ、もはや短編小説を読んでいる気分に。。。ネクスト・コナンズ・ヒント!「マゼラン」って感じですね〜。(←意味不明を極めました)ってかまったく関係ありませんけど、あのヒントについて一度も分かったことがないのですが、あれ分かる人っているんですかね?(笑)ちなみに分かったことあるという人に未だ会ったことがありません。。。
 大幅に話がずれました(汗)そうそう、今作は日本盤全13曲ジャスト60分で、非常にテクニカルで展開の多い、かつメロディが豊富な作品となっています。さすがプログレ!個人的にはプログレの中でかなーり好きな一作であります。波のアンビエントを使った後に雷のアンビエントを挿入して嵐を演出したり、輪唱を用いて物語を強調したり、非常に凝ってやがりまする(笑)中音域で力強いヴォーカルが物語に合ったなかなか良い味を出しており、曲の雰囲気を重視しながらもテクニカルなギターに驚き、アコギ、シンセの音に酔いしれる。。。個人的にはSavatageの傑作です!
 いや〜、Savatageは何だかんだで結構もってますけど、やっぱりこれですわ。何といってもバランスがいい。無駄にピロピロしないギター、練り込まれたストーリー、適度なシンセ、これらはかなり高得点ですよ〜。ところでずっと気になっていたのですが、ラスト「The Hourglass」のメロディがSimon & Garfunkelの「Scarborough Fair」と同じに聴こえるのはなぜ?(汗)パクリ!?パクリなの!?・・・意識してのことなのでしょうか。それとも何らかの関係があるのでしょうか。分かりませんが、これはちょっとショックでした・・・(涙)
 さて、今作はプログレなメタルが好きな方にオススメします。「Opethはデスり過ぎててちょっと・・・」と言う方はこれを聴いてみてはいかが?