The Sins Of Thy Beloved

Lake of Sorrow

Lake of Sorrow

 「ジャケットがR指定だ!しかもヴォーカルが喘いでる!サービス満点じゃないか!」
 ・・・と、変な理由も含めて発表から10年以上経った現在でも世界中のゴシックメタルファンの心を掴んで放さない、ノルウェー出身のシンフォニック・ゴシックメタルバンド「The sins of thy beloved」のファーストアルバム。。。全7曲約55分。
まず予備知識無しにCDを再生した瞬間、ビックリすること請け合いです。「ヴゥゥゥゥゥウ!」という超低音デスヴォイスの慟哭が響き渡り、ヴァイオリンを含めたストリングスがゆったりと展開し始めます。心地良いですね〜。このバンドはヴァイオリン演奏者がメンバーに含まれており、かなーりメランコリックな曲構成を可能にしています。ふふふ(笑)メランコリー愛好家のドツボでございますよ!ちなみに3曲目ではヴァイオリンソロなんていうこともしていて、まさに「魅せる」バンドと言えますね。
 曲は一曲一曲がハイレベルです。男性の低音デスヴォーカルと儚げな女性ヴォーカルは所謂「醜と美の対比」ですが、このバンドほど両極はっきりしているのはそうそういないと思われます。低音デスヴォーカル大好き、儚い高音ヴォーカル大好きな私にとってはもはや悶絶物。。。演奏面ではスロー〜ミドルテンポで緩やかに展開し、特にヴァイオリン、シンセサイザーのメロディには感涙。ちなみにギター、ドラムはそれほど目立ってはいません。まぁそこはしょうがないですね(笑)
 個人的には後半、4曲目「Lake Of Sorrow」からのさらなる盛り上がりに激しく再悶絶。。。特に6曲目の「All Alone」は止めどなく溢れる哀しみを極限まで体現した、ゴシックメタル界における名曲と言っても過言ではないはず。クワイアにメロディセンス抜群のピアノが絡み、重いギター陣が入ります。そして1分過ぎ辺りから始まるこの曲のピアノによるメインリフ。悶絶必死!!!その後フィメールヴォーカルが入り、語り、ストリングスがついに爆発!儚さ度はMAXに到達です!そして終盤はデスヴォイスが登場し、やっぱり切ないメロディと一緒に「In my eyes」と連呼、最後は「All Alone」と呻いて終了。この曲は7分13秒の大作です!ちなみにこの曲が喘いでると言われている問題の曲でもあるわけですが、私からすれば「哀しみに喘いでいる」のでしょう。よく聴いてください。「・・・I lost my hope・・・(略)・・・All Aloned」って言ってます。聴こえるは聴こえるけど、ただ喘いでいるのではなかったわけですね〜。。。わかったか!この変態どもめ!!(←昨日変態宣言しました)
 さてさて、本作はゴシックメタルファンなら必聴ですよ。ヴァイオリンの音が好きな方も聴いてみるといいですよ!ピアノ好きな方にもオススメしますよ!!ゴシックメタルに興味あるな〜って方、大歓迎ですよ!!!・・・あと喘ぎ声聴きたいと言う方・・・
 今すぐまわれーーー右ッ!!!

↓All Alone