ノスタルジー

※この文章には誇張表現がふんだんに使われています。



普段は使わない夕刻の寂れた道。
心のどこかにある懐かしさが呼応してるのか、ふいに通りたくなることがある。
今回もそんな気分でいつもと違う道へと足を向けた。


道に入ると、錆び付いた看板が既に存在しないであろう大衆浴場の告知をしていた。それ以外は特に目を見張るような物はない。

しかし道の隅っこにふと目をやると、そこには蛍光灯だけが放つことのできる、自然界には存在しない光で溢れていた。






本屋だ。







吸い込まれるように中に入ると、そこだけは現代の匂いがした。
記憶に新しい震災の本、週刊誌、今月発行の漫画・・・。
それとは不釣り合いな少し煤けた天井に定番の蜘蛛の巣、ひっそりこじんまりとした店。
店番をしていたのは痩せたポニーテールの女性だけ。見た目は初老である。

なかなかいい雰囲気の店だ。


















・・・なんて油断していたら、私は気が付いてしまった。
こじんまりとした店。その約四分の一を支配するのはAdult雑誌だということに!!

















普段は使わない夕刻の寂れた道。


趣がある・・・・・・・・・わけないよね(汗)