Children Of Bodom

Blooddrunk

Blooddrunk

 「Children of Boredom(怠惰の子供達)」なるフォロワーを極めた(?)バンドが存在するほどの超人気メロデスバンドですが、今作の評判はイマイチ・・・というか酷いものでしたね(汗)私自身一聴した限りではそれほど良いとは思えませんでしたが、なぜそう感じるのか。。。いろいろと考えてみました。
 まず良くなった点を挙げるとすれば、音質が向上したことでしょう。ギターの音が分厚くなり、ブルータリティが前面に押し出されています。アグレッシブなサウンドは聴いていて気分が高揚しますね〜(笑)そしてベテランの貫禄でしょうか。曲に幾分かの余裕が感じられます。相変わらず疾走しているものの、それに頼り切らない曲構成にちょっと高感度UP(笑)
 以上が良くなったと思われる点ですが、問題はここから。。。何が悪くなったかといえば、このバンドの最大の持ち味である流麗なメロディが大幅に減退してしまったことでしょう。このバンドはメロディがすべてであったと言っても過言ではなく、他のバンドから一線を画すようになったのはこのメロディが充実していたからだと思います。深く考えることなく、純粋にカッコいい、途切れることのないテクニカルなギターワークこそが彼らであり、今作ではその特徴を自ら潰してしまっているのです。1、2作目の頃のようなCOBを今作に期待していた方にとってはこの上ない期待はずれだったことでしょう。さらにこの作品の後に発表されたカバー集は、ファンにとって一つの契機となったのでは?・・・悪い意味で(汗)
 さて、ここまで読んでいただくと今作が非常に悪く聞こえると思いますが、例えばトラック1,3,6,8のようなメロディを強調した曲もあるので、決して最悪というわけではありません。よって今作の低評価は、過度に期待され過ぎたために起こった、ある意味「事故」なのかも知れませんね。
 ちなみに個人的には聴くたびに味が出る作品であると感じました。じわじわと良さが分かるタイプでしょうか。・・・できればキラーチューンが欲しかったんですけどね(汗)それにしてもリスナーに媚びることなくバンドとしての信念を貫くという姿勢は非常に好感が持てますよ〜。これからも頑張ってほしいものです。。。
 そうそう(汗)今作は日本盤全11曲約43分で、ボーナストラック二曲はStan JonesとKenny Rogersという方の曲をカバーしています。・・・どちらも分かりませんが、あまり期待しない方が良いのは確かです(汗)