Silencer

Death - Pierce Me

Death - Pierce Me

 
 さぁやってまいりました。日本でも大人気(?)のスウェーデン産デプレッシブ・ブラックメタルバンド「Silencer」の最初で最後のアルバムです。このバンドに関しては様々な話がありますが、まぁ他のサイトでいろいろ書いてあるのでここではあえて無視します(汗)というか大事なのは中身です!例えボーカルが精神病だろうがなんだろうが関係ありません!(危)というわけで、気合いを入れて紹介します。。。
 今作は輸入盤全6曲約49分、発売から既に8年ほど経過しているにも関わらず、未だ根強い人気を誇る絶叫系鬱ブラックの名盤です。元Shining(swe)のギタリストが在籍していたことからも分かるように、非常に寒々しく陰鬱な音楽性となっています。さらに歌詞からはもはや後ろ向き以外の何物も感じ取れません。ちなみにどのくらい暗いのかというと、
「"明日"?"明日"って何?それ、おいしいの?」
というもはや負のナポレオンの辞書状態と言えるほどの退廃ぶりとなっています(汗)しかしなんだかんだ言っても演奏レベルは非常に高く、Shining好きの方なら絶対気に入るはず。簡単に例えるならShiningの陰鬱トレモロリフにそのまんま絶叫ボーカルが乗っかった感じですね。あとはダークアンビエントやノイズを入れてみたりアコギを使用してみたりと、意外にも緻密で変化に富んでいるので演奏面は非常に聴き易いです。「狂気の中の静けさ」とでも言うのでしょうか。純粋にカッコいいです。・・・ただ、ボーカルが大丈夫なら、ですけどね(汗)
 さて、このバンドを紹介するに当たって避けて通れないのがボーカル「Nattramn」です。彼のボーカルスタイルは絶叫というよりもはや悲鳴に近く、聴く者に対しては恐怖しか抱かせません。ちなみにメタラーの友人に聴かせてあげたのですが、どんどん顔色が悪くなるのが見てとれましたよ(汗)泣いて笑ってのある意味テンションアゲアゲボーカル・・・。ここでようやくこれを聴いて癒される自分が異常なことに気付きましたね。。。まぁだからなんだって感じですが(汗)・・・とにかく、ボーカルスタイルはこのバンドを気に入るための最大の障壁と言えるでしょう。
 ついでに書いておきますが、このボーカル、「Diagnose: lebensgefahr」というダークアンビエント・ノイズプロジェクトを立ち上げたらしいですね。Youtubeで試聴してみたのですが、やっぱりどこかずれてます(汗)というかどうやったらこんな神経を逆なでするような音がつくれるのでしょうか(汗)ジャケットも精神病院みたいですし(大汗)・・・こちらはあまりオススメできませんね。
 ということで、このバンドはShining(swe)が好みの方にオススメします。ただ、ボーカルは本当に狂っているので、一応試聴してみてください。もしかしたら聴けない、ということもあるかもしれませんので(汗)ちなみに個人的にはお気に入り・・・(大汗)