Valuatir
「Valuatir」
フランスのぺイガン・ブラックメタルバンドのデモ含め三作目です。ここまであからさまにバグパイプだけを使うバンドは初めてでした。。。ってかここまでくるともはや清々しさを感じてしまいますよ。あと言語はもちろんフランス語です。もう何言ってんのかわかりません。。。
全7曲約44分、全曲バグパイプの音色に冒されていてトレモロリフが聴き取れない、なんとも歯がゆい四十分です。。。ちなみに電車内で聴くとバグパイプだけの民族音楽に聴こえてしまうという恐ろしい作品でもあります。もし電車内で友達に「なに聴いてるの？」などとほざかれたが最期、真顔で「え？フランスのアンチキリストバグパイプ行進曲だよ」と答えるほかありません。。。
さて曲自体はどうかというと、これがまた予想に反して良いんですよ。イメージ的には初期Darkthroneにバグパイプがそのまま乗っかった感じと言えば分かり易いかもしれません。陰鬱なトレモロリフとがなり系ブラックボイス、そしてブラストビートが暗黒世界を醸し出す中、高揚感溢れるバグパイプが独りで疾走していきます。。。この人気合い入れ過ぎ（汗）ちなみに彼らはバグパイプがなくても普通にやっていけるほどのレベルですよ。すごくカッコいい。
ただやっぱりバグパイプ目立ち過ぎですね（汗）一応バグパイプが入らないパートもあるのですが、そこをもっと増やしてほしかったです。あとは音量のバランスですね。肝心のギターが聴こえないのはツライ。まぁ気になったのはこのくらいでしょうか。。。
というわけで、これはもうマニア向けの一品です（汗）しかもバグパイプ使用ということですから、マニア中のマニアがハマるとこですよ。ここまで需要と供給を無視したバンドも珍しいですね〜。ちなみに私はハマりませんでしたよ。。。
