Sinpularctos

「The Voidance Of Man」

イギリス出身の独りデプレッシヴ・ノイズ・ブラックメタルのセカンドアルバムの再発盤です。どうやら日本のレーベルから出されたようで、限定1000枚だったとか。。。レアもの（？）なんでしょうかね。ってか日本にそんなコアなレーベルが存在したことにビックリですよ（汗）「Sabbathid Records」っていう名前らしいです。ちょっと見てみたらなかなかマニアックなものが揃っていたので、そういうのがとことん好きな方は行っちゃってください。。。
　今作はデモアルバムに未発表曲を足したものらしく、聴いてると確かに音質が異なります。しかし一曲目と二曲目の音質が違うのはなぜ？ごちゃまぜにでもしたんでしょうか。。。まぁそれはともかく、今作はやたら「長い」の一言に尽きますね。。。全部で9曲あるのですが、8分越えが四曲と20分の大作が一曲、あとは3分二曲と6分一曲、計73分というまさに具現した鬱世界が眼前に広がっています（汗）しかも歌詞カードにはきちんと「英語」で怨嗟、怨恨の念が綴られ、読む者のテンションをハイペースで奪ってゆくのです・・・。もはや人間性を真っ向から否定しているのですが、どこまで行ったらこんな歌詞を書けるようになるんでしょうか（大汗）この歌詞を書いた方の行く末がとんでもなく不安なのですが。。。
　さて問題の曲なのですが、個人的にはアタリハズレが激しかったです。一、二、四曲目のような割と普通のデプレッシヴ・ブラックメタルは好みだったのですが、三曲目のようなノイズ・アンビエントだけの曲は聴いててなんの良さも感じず、ただひたすら退屈で仕方ありませんでした。私はSunn O))) のようなノイズ系は好きではないのでただの偏見に聴こえるかも知れませんが、実際20分もノイズのインストは聴いてられません。。。これだったらもっと違う曲を入れて欲しかったですよ。ちなみにノイズだけの曲は三曲目と五曲目だけですが、他の曲も半分以上はノイズで構成されています。まぁこれはこういうものなんでしょうが、正直私の肌には合わなかったようです・・・。せめて二曲目のような寒々しいギターが映える曲があと二曲ほどあればまた違った印象になったと思いますけどね。
　というわけで、このアルバムは私のようにノイズが苦手な方は購入しない方がいいです。ジャケ買いの恐怖、今改めて感じております。。。

Sinpularctos | Listen and Stream Free Music, Albums, New Releases, Photos, Videos

追記；10/28
　久し振りに聴いたらなぜか良く感じたのですが、これってなんかの前触れなんでしょうかね？？？（大汗）
　というか私も行くとこまで行ってしまうのでしょうか。。。
　非常〜に不安です（大汗）