Dominia


「Divine Revolution 」

 さぁやってまいりました、ロシアのハイパーメランコリック・ゴシックデスメタルバンドのデモ含め三作目です。Profugus Mortis(現Blackguard)も真っ青なこの哀愁漂うヴァイオリンの音色にはもはや脱帽するしかありませんでした(汗)ちなみにこのヴァイオリンの方はキーボードとヴァイオリンを兼任なされているそうです。器用ですな〜。。。
 全9曲約47分、ひたすらメランコリーでノスタルジックな時間を提供てくれます。楽しかったあの日を思ひ出しながら聴きましょう。懐かしきあの頃が走馬灯のようにあなたの胸中を駆け回るはずです。ちなみにどのくらい懐かしくなるかというと、
「オラこんな村〜いやだぁ〜」
と歌っていた吉幾三氏が
「いいもんさ〜ふるさとは〜」
と歌い始めるくらいの心境の変化が訪れると思われます(大汗)
 アルバムの始まりはアグレッシブなパートから始まり、十五秒辺りからヴァイオリンによる集中砲火が始まります。その後いったんテンポが落ち着きますが、サビ辺りで再び盛り上がる!完璧に王道パターンですね〜。しかしそれだから良いのですよ。アルバム全体としては基本的にミドルテンポですが、時たま激しく疾走します。そしてその時のヴァイオリンがたまらなくメランコリー。。。さらにクリーンボイスも使用されることもあり、切なさの臨界点を突破します(汗)特に二曲目のトレモロギターとバックのキーボードに彩られたクリーンボイスは聴くものの心に直接訴えかけるほどの迫力を持っていますよ。そして極めつけは六曲目「Beautiful Innocence」。まず演奏突入三秒後にはノックアウト必至、ヴァイオリンの破壊力が今作中最高値(?)を示しました。。。メタルは疾走がすべてではないということを証明した力作ですね〜。これは素晴らしい。。。
 さて、本作がファーストアルバムということでさらに驚いたわけですが、最初からこんなクオリティ出しちゃって大丈夫なのでしょうか?しかしまぁギターもまだ粗削りな部分もありますし、このレベルなら表現のさらなる深化も見込めそうです。次回作にはさらに期待ですね。・・・ってかもう出てるんですけどね(汗)そのうちまた聴けるのを楽しみに待ってましょう。。。
 最後に、キーボードやヴァイオリンといったシンフォニック系の音が好みの方はぜひ試聴してみてください。気に入ってもらえると思いますよ。
http://www.myspace.com/godbrand