Deathstars

ターミネイション・ブリス

ターミネイション・ブリス

 見た目はブラックメタル、思想もブラックメタル、というどっからどう見ても危険な連中「Deathstars」のセカンドアルバムです(汗)あ、ブラックメタルと書きましたが、実際にやってるのはインダストリアル系のゴシックメタルですのでご注意を(汗)あとこのバンドのPVがやたらおっかないと感じるのは私だけでしょうか?
 今作は日本盤全13曲約52分、ラスト二曲がボーナストラックです。一曲四分程度にキレイにまとめられているCDなんて久し振りに聴きましたよ(汗)最近ブラックメタルとかフューネラルドゥームばかり聴いてましたからね(汗)
 さてこの作品はインダストリアル系ということで極限まで歪められた音を予想していたのですが、聴いてみるとビックリ、以外にも普通のゴシックメタルでした。これは良い意味で裏切られましたね。シンセサイザーが常に鳴り響き、バックコーラスが雰囲気を引き立てる、そしてAncient Driveそっくりの男性低音ヴォイス。これはカッコいい。さらに狂気じみたデスヴォイスも使用されていますし、演奏形態には何の問題もありません。
 ただ、このアルバムは正直言って似たような曲ばかりなんですよね。なので最後まで行くと飽きてしまうのが本音です。思い切って二曲くらいカットすればもっと聴きやすくなったと思いますよ。あとはもっとギターの割合を増やして二曲目のような感じのものを入れて欲しかったですね。全体的にギターの印象が弱すぎます。
 ちなみにボーナストラックはタイトルトラックのピアノバージョンと二曲目の完全テクノ・ミクスチャーバージョンです。まぁおまけ程度ですね・・・。輸入盤で十分です。
 このアルバムは試聴してから購入した方が無難です。本当に良いと感じたのは四曲程度でした。Dissectionのドラマーがいるからといって期待してはいけません。・・・ところでこの人たちのこと、スウェーデン版ビジュアル系と呼んでみても良いでしょうか?(汗)