Darkthrone

 語るも忌まわしきインナーサークルの一員、Darkthroneの四作目です。この作品を知らないブラックメタラーはいないと言っても過言ではないほどの超傑作で、初期ブラックメタルシーンの邪悪さをそのまま映し出したかのような作品と言われております。ちなみに彼らは真正悪魔崇拝集団とか言われていますが、実際のところはどうなのかよく分かりません・・・。まぁ音楽を聴くうえではなんの関係もないんですけどね。。。
 全8曲約39分、ジャズ、ボサノバ等を普段聴く方にとっては何が良いのか皆目見当もつかないであろう最高のプリミティブ音質の演奏が続きます。しかしそれが我々ブラックメタルリスナーにとっては心地良い。どす黒いリフに延々と続く冷徹なブラストビートがまるで聴くものの魂に直接語りかけてくるようです。どの曲もひたすら悪魔的な攻撃力を持つものばかりで、一時の休みすらありません。一辺倒といってしまえばそれまでですが、それぞれの曲の良さが分かってしまえば後はすべて楽しめるでしょう。
 一曲目はタイトルトラックで、のっけから激しいブラストをお見舞いされます。なかなかカッコいい。二曲目はやや短い曲、三曲目はアルバム中最も激しい曲で、特に三曲目のトレモロが心地良いです。四曲目以降は寒々しいリフが目立ち始め、後半は最高の盛り上がりを見せてくれます。このアルバムではとにかくドラムがスゴイですね。ひたすらブラストですよ(汗)
 ちなみに個人的にお気に入りのトラックは1、4、5、6、8です。やっぱり寒々しいトレモロリフはたまりませんなぁ。。。
 さて、ちょっと聴いてみたらこのアルバムの良さが分かってしまったあなた。これを知ったからにはもう抜け出せませんよ(笑)素晴らしきブラックメタルの世界にどっぷり浸かっちゃいましょう。