Until Death Overtakes Me

Prelude to Monolith

Prelude to Monolith

を紹介します

 ベルギー出身のフューネラル・ドゥームバンドの三作目です。ジャケットとアルバム名からしてすごいSFチックな感じがしたのですが、歌詞の内容を見るとまったくもって関係ありませんでした(汗)でも歌詞から読みとれるどうしようもないまでの「孤独感」は、もしかしたら独りで宇宙を漂うような心象を描いたものなのかも知れません・・・。
 全5曲約68分という大作指向の作品で、二分のイントロで始まりラストは八分のインストで締めくくられます。もはやメタラーですらこの演奏時間を聞いただけで逃げ出してしまうような作品ですが、さらにえげつないことにほとんど同じリフの繰り返しです(汗)まぁそこはフューネラル・ドゥームですから(汗)好きな方だけ聴きましょう。
 曲の形としてはNorttのちりちりとしたノイズギターにShape of Despairのシンフォニック性が絡み、Thergothonの遅さが加わった感じ、といえば分かりやすいかも知れません。ひたすら暗いわけでなく、どこか浮遊感がある。不思議な音楽性ですね。
 さてこのアルバムは私のお気に入りの一枚なのですが、一体どこが良いのか?それはもちろん歌詞です。Norttのどうしようもない暗黒性よりも、静寂にたゆたうような寂寥感の方が好きなのですよ。そして何よりこの浮遊感。例えるならSkepticismに近いかも知れませんね。いや〜、良い作品ですよ。
 この作品はこのジャンルが好きな方だけ聴いてください(汗)あと『オレはエリック・サティの「Vexation」なんて余裕だぜ!』という強靭な方だけ聴いてください(汗)それ以外の方は聴かない方が無難です。個人的には気に入ってますけどね(汗)