Funeral


「In Fields Of Pestilent Grief」
を紹介します

 この手のバンドは詩的な歌詞を書く方が多いので楽しいですね〜。今作はノルウェー出身のゴシック・ドゥームメタルバンドの三作目です。ちなみに私はこれ以前の彼らを知らないのであまり変なことは書きませんが、ひしひしと伝わる哀しみ、虚無感に痛く感動したということだけは書いておきましょう(汗)
 現在は抑揚のない絶望系男性ボーカルがこのバンドのメインボーカルですが、このアルバムまではソプラノ系女性ボーカルが主体で歌ってたようです。これにはどういった心境の変化があったのでしょうか・・・。
 曲はドゥームメタル特有の重く引きずるようなギターリフが使用されていますが、ドラムはきちんと鳴っていますし極端に遅くはありません。そしてなんとギターソロまで披露しちゃってるので、今作に限ってはドゥームというよりゴシックメタルと言った方が正しいのかも。ちなみにキーボード主体のタイトルトラック「In Fields Of Pestilent Grief」のメロディは心に響くものがありますよ。一分程度のインストですが何気に一番インパクトがあって気に入ってます。
 そしてやはりこのバンドも歌詞が深いですよ〜。まず曲名を訳した時点でただならぬ気配を感じ取ることができますからね。ちなみに個人的には五曲目の「When Light Will Dawn」はこのアルバムの核だと思ってます。自己嫌悪の果ての崩壊・・・、激しく切ないですよ・・・。
 このアルバムはDraconianやEstatic Fesrなどのゴシックドゥーム系が好みの方にオススメします。ただキーボードの使用率はそれほど高くはないので、Estatic Fearのようなキラキラ感を求めてはいけません。個人的には大満足の作品でした。ちなみに内容は全10曲約54分、トラック6、10がインストという構成です。