Mork


「Preposterous」

 彼らはブラジル出身の新人ブラックメタルバンドで、Dimmu Borgirそっくりのその音づくりはマニアの間でちょっとした話題になったんだとか・・・。今作がファーストアルバムで合ってると思われるのですが、あまりにも内容が短いため一瞬デモ音源集かと思いました(汗)ちなみにバンド名は「モルク」と呼んでいるのですが、合ってるのかは一切不明です(汗)
 全6曲約24分、一曲目がインストという構成です。曲調はまさにDimmu Borgirそのもので、冷たいシンフォニックをまとっての疾走が目立ちます。あとボーカルもDimmu Borgirに似たような感じです。
 ブラジル出身のシンフォニック・ブラックということで最初はそれほど期待していなかったのですが、聴いてみると以外にも北欧思考なシンフォニックで驚きました。さきほどからDimmu Borgirに似てると連呼しているのはそのせいですね。名前が若干かぶってるMork Gryningのようなクサさはなく、音質も良いです。
 始まりのインストはどこか勇ましさが感じられるもので、イメージ的にはロード・オブ・ザ・リングってとこでしょうか。なかなかカッコいいです。二曲目からはDimmu Borgir節が始まり、ブラストビートを織り交ぜて激しく疾走します。しかしただ疾走一辺倒というわけではなく、ときどきキーボードがソロをやってみたりギターが寂しくポロンポロン(?)となったりして面白いです。アルバムの終わり方は雨の打つ音でフェードアウトしていき、何事もなく終了。。。五分程度の曲ばかりです。
 全体的に見て新人としてはなかなかレベルが高いように感じますね。ただ一つ問題があるとすればキラーチューンがないことでしょうか。人によってはほとんど同じように聴こえてくるかも知れません。このアルバムはそういった意味では時間を短くして正解だと思います。
 このアルバムはDimmu BorgirやTwilight Opheraが好みの方にオススメします。ただ全体的に時間が短いので、あまり満足感は味わえないかも知れないので注意して下さい。