Dark Age

Minus Exitus

Minus Exitus

 彼らはドイツのメロディックデスメタルバンドで、スゴイ経歴を持つ中堅です。
 何がそんなにすごいのか。それは彼らが元ドュームメタルバンドだからです!フューネラルドュームがファストブラックになるのは分かりますが、まさかメロデスになるとは・・・(汗)あとその他にもノイズとかグラインドコアとかもやってたらしいですよ。
 このアルバムは日本盤全13曲54分でボーナストラックが一曲、七、十曲目がインストという構成です。ちなみに今回のジャケットを手掛けたのはDark TranquillityのNiklas Sundin氏だとか。。。なかなかカッコいいですね。曲は疾走とミドルテンポが半々くらいで、切れ味鋭いソリッドギターがすべてのメロディラインを担当しています。キーボードはありません。またボーカルは言葉を低くはき捨てる感じで、所々クリーンボイスが入ります。今作は個人的に捨て曲なしだと思います。ただ七曲目の12秒インストは謎ですが(汗)
 このバンドの曲は「スウェーデンに対するドイツからの回答」と評価されるように、どことなくイエテボリサウンドのような感じがあります。このアルバムの曲も抒情的なメロディが満載ですよ。それに関して一切文句は無いのですが、若干クリーンボーカルを使いすぎてるような気がしますね。サビで盛り上がるのは良いのですが、それに頼り過ぎている感が否めません。デスボイスのみでも十分カッコいいのですから、そういった曲がもっと欲しかったです。そうすればもうSoilworkのフォロワーとは簡単に言われなくなると思うのですが。。。
 あと十二曲目ですが、曲が終わってから約一分間の無音の後にピアノ演奏が入ります。一瞬シークレットトラックかと思ったのですが違うみたいですね。これが輸入盤のラストです。そして問題の日本盤ボーナストラック「Children Of The Revolution」ですが、これがなんと日本語!初めて聴いた時は途中まで気付きませんでしたよ(汗)十曲目のインストに歌詞をあてはめていますね。妙にカッコいいですよ。ちなみにラストは「Wir sind Japan(改行)Japan ist jetzt」と言って終わります。訳してみたら「私たちは今日本です」・・・???私の訳し方が下手なだけでしょうか?こんな感じでした(汗)
 最後に、私がこのバンドを気に入っている一番の理由ですが、それは歌詞です!ほとんどが世の中の冷酷さを歌ってるんですよね。聴いてて清々しいですよ〜。↓そんな私が気に入ったフレーズ集です。歌詞カードから抜粋させていただきますね。
「There is no peace in men.」、「The root of all evil lies in the heart of men.」、「Days so empty,irrational and full of grief.」、「無知であることは重荷なんだ」etc・・・
 刺激的な言葉ですね〜!これだからメタルはやめられないんですよ!でもこれはあくまでも個人的解釈ですので、そこんとこよろしくお願いしますね(汗)
 このアルバムはキーボードが使われていないので、ギターメロディだけが聴きたいという硬派な方やメタルコア好きの方にはぜひオススメです。ただほとんどの曲がクリーンボイス使用なので、気になる方はやめた方が良いですね。