大竹佑季

眠る孔雀(DVD付)

眠る孔雀(DVD付)

 この方は宮城県出身のボーカリストで、現在はSnow名義で活動しています。今作が四作目となるらしく、アルバムとしては二枚目に当たるのでしょうか。ちなみに今作にはPV(?)のDVDが付いています。
声質は細くやさしく語りかけてくる感じ、といえばいいのでしょうか?Kokiaさんや鬼束ちひろさんのような力強さはありません。ある意味ヒーリングミュージックに通じるものがあるかもしれませんね。
アルバム内の歌詞のほとんどが提供で、なんとKokiaさんも提供しています。あとはカバー曲が三曲ほど入っていますね。「Scarborough Fair」「赤い運命」「ありがとうあなた」という曲です。知ってる方が多いかと思いますが、それぞれ約34年前に放送された「赤い運命」、「赤い疑惑」の主題歌です。最近またリメイクされましたね。「Scarborough Fair」はイギリス民謡で、Simon&Garfunkelが歌って大ヒットしたそうです。ちなみに「卒業」という映画の挿入歌です。・・・あと何度も書きますが、私はまだ19歳です(汗)
さて、率直にこのアルバムのどのあたりが良いかというと、やっぱり歌詞です。正直聴けたもんじゃない曲もありますが、ほんの一部なんで。。。あとメロディもいいのですが、そこはあまり重視しません。一応ポップミュージックですからね。
トラック1、3、4、5、6、7、10、11はいい感じの歌詞ばかりです。個人的な解釈ではほとんどの曲が孤独しか感じられませんからね〜。そこら辺の安っぽいラブソングとはちょっと違いますよ。まぁこれも解釈によってはラブソングの一つなのかも知れませんけど。。。
三曲目の「都会の羊」はKokiaさんの歌詞提供で、私はアルバム中でこの曲が一番気に入ってます。この歌詞を読んで思いますよ。やっぱり人間はみんな独りなんだと!(笑)どんなに願ってもこれだけは普遍なのです!なんて、深いことを言ってみたり。。。まぁとにかく、いい曲だと思いますよ(汗)
七曲目の「Scarborough Fair」はイギリスに古くから伝わる民謡で、Wikipediaによると「エルフィンナイト」というバラッドをつくりかえたものだそうです。あと歌詞の中に出てくるパセリ、セージ、ローズマリー、タイムといったハーブには歌い手の深い願いがこもっているんだとか。なんとも幻想的な一曲ですね。
このCDは普通に日本の曲しか聴かないという方にはぜひオススメします。新しい発見かも知れませんよ?・・・無論J-POP死ね、とか言っているようなお熱い方にはオススメできませんが(汗)