Heaven Shall Burn

Antigone

Antigone

このバンドは言わずと知れたドイツメタルコア御三家の一角で、果てしなくおもた〜い音づくりが特徴です。シャウト系デスボイス一辺倒で疾走はしないというスタイルを貫き通しており、私が知るメタルコアバンドの中では最強の音圧を誇ります
今作が三作目となり、タイトルから察するにどうやらギリシャ神話が題材のようですね。ただ歌詞の内容がそれほど理解できてないので、本当にそうなのかは断言できませんが(汗)
アンティゴネとはギリシャ神話に登場するテバイという都市の王女であり、オイディプスとイオカステの娘にあたります。このアンティゴネの話はギリシャ神話の中でも特に有名で、悲劇として度々演劇などの題材となることがあります。数あるギリシャ神話の中からあえてこの話を選んだのはなぜでしょうね?もっと血なまぐさい話はいくらでもあるのですが(汗)なにか特別な意味がありそうですね!分かりませんけど!(笑)
しかしこのジャケット写真・・・。これだけ見ると神話とか一切関係ないように思えてきますね・・・。機械仕掛けの少女(?)でしょうか。冷徹無比という売り文句に完全にマッチしてますよ(汗)ちなみに歌詞カードの中もすごいです。いたるところにこのおどろおどろしい絵が描いてありますからね(汗)これ、子どもに見せたら一発トラウマですよ(汗)
さて肝心の中身ですが、こちらの方は素晴らしい出来栄えですね〜。全十四曲入り56分、トラック1、8、12がインストで、ラストの二曲がカバーです。一曲平均4分30秒ほどで、いい感じにまとまっています。ほとんどがミドルテンポであるため、疾走系のほうが好きという方には少々つまらないように感じられるかも知れません。しかし曲の盛り上げ方が異常に上手くできているのでさほど気にならないかと思います。ここぞという時にだけ使われるツーバスは非常にインパクトがあり、そこに絡んでくるギターの美旋律は聴いてて自然に首を振りたくなるほどなのです!
インストはピアノとヴァイオリンの二重奏で構成されており、時折銃声が聴こえてくるというなんとも悲壮感漂うつくりとなっております(汗)そしてこの静かなインストが終わると突然爆音が鳴り響くので、初めて聴く方はイヤホンの音量上げ過ぎには御注意ください(汗)
ちなみに私のお気に入りトラックは2、3、5、6、10、11で、サビメロの盛り上がりがめちゃくちゃ気に入っちゃってます(笑)ってか11曲目の始まりの超重圧ギターリフは最強ですよ!
このアルバムはメタルコア好きにはもちろん、メロデス好きにもオススメできる作品です!ただ、疾走系が好みの方や似たような音が続くのが苦手な方にはあまりオススメできませんけどね(汗)とにかく重い音楽が大好物、という方にはこれは是非オススメします!皆さんも車でこれをかけて首振りながら運転してみてはいかがでしょうか!?(笑)