Yae

flowing to the sky

flowing to the sky

 不協和音を聴いて悶絶しながら首を振るのもいいですが、たまにはノスタルジックになりたいもの。個人的には日本を代表するアーティストと呼ばれてほしい、Yaeさんのサードアルバムです。ちなみに彼女が所属するLeafageレーベルは多国籍で、あのスーザン・オズボーンさんも所属しているそうです。こういうのいいですね〜。
 全9曲約41分、Yaeさんの優しくも力強い歌声はまるで心に語りかけてくるようで、牧歌的な雰囲気で溢れています。さすがはヒーリングミュージック、耳に優しい。。。
 やはりYaeさんの考える歌詞は素晴らしいものばかりですね〜。自然的で幽玄、そしてどこか切なさを感じさせてくれます。さらにアコギやアンビエントによる曲調が相俟って、より説得力を増しているように感じます。曲調重視で閉塞的な日本の音楽世界にも、このような方がいてくれるのはうれしい限りですね。
 ちなみに今作の八、九曲目は私のアイデンティティに影響を与えたゲーム「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」のテーマソングです。あまりゲームをやらない私ですが、このゲームは本当にはまりました。さらにこのゲームのナレーションはYaeさんが務めており、これで私はYaeさんの存在を知ったのです。アルバムに入っているのはオープニング「カゼノネ」の別バージョンとエンディングの「星月夜」のアレンジバージョンで、どちらもYaeさんの作詞ではありませんが、抒情的で美しい曲です。
 さて、クリスタルクロニクルのような切なくも清々しい雰囲気が好みの皆さん、これは聴いてみて損はないと思いますよ。ただゲーム内で使用されている曲とは違うので注意して下さい。個人的にはお気に入りの一作です。