Bloodsport


「Warrior Beast Supreme」

 彼らはオランダ出身のデスメタルバンドで、最近までその存在は何が何だか全く分からなかったマニアックなバンドです(汗)頑張って調べたらどうやらこのバンドはBorn From Painのボーカル(Rob)のプロジェクト的なバンドだそうで、今作が一作目にあたるようです。ちなみに現在の活動は不明です。
 輸入盤全10曲約32分、トラック1がインストで、デモが三曲と新曲が六曲+イントロという構成です。曲調はミドルテンポより少しはやい程度ですが、あまり疾走感は感じません。ときどきメタルコアのように重く聴かせるところもあったりスラッシュになったりと変化が面白いです。メロディはほとんどなく重く暗いギターリフ中心で、キーボードは使用されていません。ボーカルは低く咆哮するタイプで、現在のKalmahのようです。ちなみにこのアルバムは廃盤となったそうです。
 Born From Painのサイドバンドということで重いメタルコア系を期待しがちですが、曲の雰囲気は全く違います。メロディも含めて攻撃的に重く攻めまくるBorn From Painに対して、Bloodsportは重く暗い単調なギターリフを中心に進行していきます。特にドラムの暗さは半端じゃありません(汗)ぽかぽかと抑揚のない連打が続き、まったく迫力が感じられないのです。
 抑揚がないドラムのせいで全体的に沈んだ感じになっていますが、ギター、ボーカルの迫力があるのでまだ救われた感じがします。特に五曲目の中盤のギターの刻み方はなかなかカッコいいです。これでスラッシュ系のドラミングがあったらどれだけカッコいいことになっていたか・・・(涙)非常にもったいないです。。。
 聴いてて良いと感じたのは五曲目以降で、おそらく新曲のほうだと思います。その中でもトラック5、7、10のギターリフはなかなかカッコよく決まっていて気に入っています。
 このアルバムはオールドスクール系のデスメタルが好きなマニアの方にオススメします。ただしSepulturaやObituaryのような鋭さは感じられないので、本当に聴きたい方だけにオススメします。ちなみに廃盤となっていて入手は困難かと思いましたが、探したらネット通販で限定販売されていました。はやいもの勝ちですね(汗)