筋肉少女帯

 彼らは言わずと知れた(?)日本のハードロックバンドで、ときどきキワモノ扱いされることもある一風変わったバンドです。しかし変わっていると言っても歌詞が少し独特なだけで、演奏技術は驚くほど高いです。ちなみに彼らは個人的に日本で一番好きなバンドであると、ここで高らかに宣言しておきましょう。。。
 今作はベストアルバム二枚組、Disc1が全15曲約64分、Disc2が全15曲約62分というボリューム満点の構成です。曲調は基本的にはハードロックですが、たまにプログレの要素も混ざっているため、一括りにするのは難しいように感じました。あとは曲中に高確率で使用されるキーボードは非常に魅力的ですね〜。常に鳴らすのではなく、ここぞという時に鳴らされるので、余計印象深いのかも知れません。。。
 そしてなによりこのバンドの特徴はやはり独特な歌詞でしょう!ボーカルの大槻ケンヂさんが描くロマンティックでありながらどこか陰りのある物語は、曲全体にある種の哀愁感を漂わせているように感じます。例えばDisc2の「機械」や「再殺部隊」はあたかも短編小説を読んだかのような気分にさせられましたよ!聴けば聴くほど味が出る曲とはこういったものなのだと思います(笑)
 さて、このアルバムは筋肉少女帯を初めて聴く方にオススメします。全体的に見てそれほどくせの強い曲は入っていないので、これらの代表曲を聴いてKing-Showにどっぷりはまりましょう(笑)あと、すでに他のアルバムを持っている方は、特に無理をして購入する必要はないと思います。まぁベストですから(笑)