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Power of Inner Strength

Power of Inner Strength

 このバンドは元(?)Slayerのデイヴ・ロンバード氏が設立したスラッシュメタルバンドで、今作が一作目となります。当時のデイヴ氏の復活は相当話題を呼んだとか。。。
 日本盤全12曲約42分、トラック1がインストという構成で、キーボードの使用はありません。曲調は疾走系の曲が多く、ギターはリフ担当とメロディライン担当に分かれているようです。ボーカルはSepulturaより若干控えめな感じで、叫びはしますがそこまで激しくはありません。なかなか良い感じです。
 歌詞は負のパワーに満ちていますね。特に怒りの感情を強く感じました。・・・ってかこれってなんか深い意味とかないですよね?(汗)なんか不安です(汗)
 そしてやはり今作の中心はドラムですね。デイヴ氏が設立したので当然と言えば当然なのかも知れませんが、若干張り切り過ぎましたね(汗)まるでSlayerで溜まった鬱憤を晴らすかのようにドラムを叩いているように感じました(汗)ドラムが目立ち過ぎているせいでギターが薄く聴こえてしまっています。そういった意味では非常にバランスが悪い作品ですね。
 しかしバランスが悪いと言ってもドラムの爽快感は変わりません。ギターの薄ささえ我慢できれば曲としての仕上がりは良いため、意外と気に入るかと思います。
 ちなみに私のお気に入りトラックは2、3、7、8で、疾走しててギターリフがカッコいい曲がツボです。
 このアルバムはSlayerが好みなら聴いてみて損はないと思いますが、ギターを期待して聴くのはオススメできません。ドラムをやっている方は必聴ですね。