Sentenced

Crimson (Reis)

Crimson (Reis)

 スオミが生んだ至上のメランコリック・アーティスト、通常「ノーザン・メランコリック・メタル」の創始者Sentenced」の6枚目のスタジオ・アルバム。日本盤全12曲約59分。
 1曲目からして抒情的なギターメロディを浴びせかけられ卒倒寸前ですが、続く2曲目、3曲目でもそんな調子。全編に渡って語られるスイサイダルな歌詞は聴く者を選びますが、その重く暗い曲調がどうしようもないほどに繊細な退廃美を奏でます。彼らがデスヴォイスを捨てて得たものは、内的な攻撃性でした。虚無感に囚われ続けた者が最終的に行き着く先はどこなのか。聴いているとそんな自問自答をしてしまいます。ああ・・・メランコリックこの上ない作品ですね〜。
 個人的なお気に入りは8曲目「The River」。自分の人生は全て間違っていた。もう一つの人生では輝ける世界があるのだろうか・・・。と、非常に厭世的な歌詞がメランコリック全開なアコギに載って歌われます。私がSentencedを聴くきっかけにもなった曲で、メタル感は薄いですが暗い曲調が好みの方にはぜひオススメしたい一曲です。
 以上で簡単な紹介を終わりますが、この作品は暗い曲調が好みの方にオススメします。・・・と言ってもかなり有名なアーティストなので、メタラーの方はすぐにでも聴く機会ができると思います。。。皆さんもメランコリック愛好家になりましょう〜!(笑)

↓8曲目「The River」