Kauan

Kauan「Kuu...」

 ロシアはチェリャービンスク出身の元アトモスフェリック・ドゥームメタル、現ポスト・ドゥーム・アーティスト「Kauan」の4thアルバム、全4曲約46分。
 初期の音楽性は浮遊感のあるシンセサイザーをバックにデス・ドゥームメタルを演奏していた彼らですが、その音楽性は時間の経過とともに柔らかさを帯び、現在ではデスヴォイスを捨て、本来の意味での”ポスト”ドゥームメタルの境地へと辿り着きました。簡単に例えるならそう
泉に落ちたジャイアンがキレイになって帰ってきた感じ。
うん、言っておいてなんだけど、意味わかんないね
 本作の音楽性について大雑把に説明すると「アトモスフェリック系のポストロック」でしょうか。浮遊感を演出するシンセサイザーが常に鳴り響き、弦楽器がメロディラインをなぞります。作中の音楽性はほとんどがそのような構成なのですが、4曲目のラスト3分間でのリフはなんとフューネラル・ドゥーム。・・・あれ?一瞬グロウルが聴こえた気が・・・。なお、本作のヴォーカルは男性が主体で、ロシア語で歌っております。
 1曲10分を超える曲が4曲中3曲あり、聴く人を選ぶことに間違いはありませんが、浮遊感のあるシンセサイザーの音色が好みの方には気に入っていただけるはず。。。ただ、メタルを聴きたい方には・・・ちょっとオススメできないかもしれませんなぁ。


↓1曲目「T〓htien Hiljainen Laulu」 これを聴いてから注文するまでの時間はそう長くなかった。